さつき会について
「さつき会」は目黒星美学園同窓会の通称です。そして「ウニオーネ」は、本校の国内姉妹校を始め、世界各国の姉妹校の卒業生が会員となり、様々な奉仕活動や地域に貢献する活動を行っている同窓会世界連合の通称です。
「さつき会」は、この「ウニオーネ」に属しています。
ウニオーネの会員とは会則の冒頭には次のように書かれています。
「ウニオーネは宗教、民族の差別なく扶助者聖母会の学校、福祉事業、ユースセンター、オラトリオ、児童館に在籍した者を会員とする。」
一般的に同窓会と言えば、同じ学校を卒業した人たちの集まりですが、ウニオーネの考え方は少し違います。学校を卒業しなくても扶助者聖母会の教育施設でその精神を知り、その教育の理想とやり方を体験し、分かち合った人はみな同窓生と認められます。
ですから、いろいろな事情で卒業まで至らなかった人も本人の希望により登録することでウニオーネ会員となれます。
ウニオーネの目的同窓会は最終目的として、サレジオ家族のためのドン・ボスコの霊的遺産である予防教育法に基づいて、同窓会員がその教育期間に身に付けた人間的、宗教的諸価値を日常生活において分かち合い、深め、証することを求めています。
私たちは扶助者聖母会(サレジアン・シスターズ)の教育施設で学び、育てられました。そこには創立者ドン・ボスコと、マリア・マザレロの教育理念に基づく教育方針がつらぬかれています。
在籍中に受けた教育は卒業により終わってしまうものではなく、むしろ卒業後、社会に出てから生かし、伸ばしていくことが大切です。
宗教、道理、愛というサレジアン・スピリットに裏打ちされた生活を卒業後も続けていくことが出来るように、宗教教育を通して得た価値観や、道徳観をより深め、実践していくことがウニオーネの目的です。
進学先、職場、家庭、地域、各々の生活環境の中ではドン・ボスコの精神を受け継ぎ、社会に還元していく姿勢が求められています。
ウニオーネの歴史マードレ・マザレロの在世中に開かれたオラトリオ(日曜学校)には、教育を継続するため、またシスターたちと共に教育事業に協力するために多くの同窓生たちが通って来ていました。
1908年オラトリオの指導司祭だったドン・フィリッポ・リナルディは卒業生たちに同窓会を結成するように提案しました。
オラトリオの同窓生たちは規則書を作り、臨時の評議会を結成しました。これが後に世界に広がる扶助者聖母会同窓会世界連合のはじまりです。
1972年、扶助者聖母会創立百周年を期して日本の同窓会は世界連合に加盟しました。
それぞれ個々に活動していた同窓会は日本管区連合を組織し、互いに連携しあって活動するようになり、管区連合の本部を赤羽の星美学園に置くようになりました。
扶助者聖母会同窓会世界連合日本管区連合を通称ウニオーネ本部と呼んでいます。