同窓生の活動

本の紹介「聲(こえ)」-文芸社刊(定価1365円) 蓼生(ryousei)著

4期・高樋紀子さんの、亡くなられたお父様が書かれた本をご紹介します。

過酷なシベリア抑留体験を帰国直後の昭和23年8月~9月小説風に書き下ろした七編の短編集。

~古びた原稿からは、運命を静かに受け入れた人間の悲しみや苦悩が伝わり、娘という立場を忘れて、素直な感動と衝撃を受けました。~

「蓼生」とは、4期生高樋紀子さんの亡くなられたお父様のペンネームです。

お母様が大切にとっておいた原稿を娘である高樋さんが出版する決心をしました。

そこには、捕虜収容所での過酷な労働や劣悪な生活環境、日本に残してきた家族や仲間の死を思う心情などが描かれています。

お父様の作品を通じて、これらの戦争体験を次の世代に語りついでいかなければならないという使命のようなものを感じられたに違いありません。